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9/17開催!Yu-naキックオフミーティング開催レポート 第1弾(全4回) 「今求められている観光とは?」

9/17開催!Yu-naキックオフミーティング開催レポート 第1弾(全4回) 「今求められている観光とは?」

Yu-naキックオフミーティングを開催しました!

2021年9月17日(金)、「Yu-naキックオフミーティング」をオンラインにて開催しました。

「Yu-na」とは、津和野を愉しむための新しい体験・滞在プランのこと。この取り組みを町内の皆様に広く知っていただくため、 (株)地域ブランディング代表 吉田博詞氏、 (株)mint代表 石飛聡司氏、(株)DMC天童温泉 鈴木誠人氏にご登壇いただき、「Yu-na」についての説明や観光状況、他地域での先進事例についてのお話をいただきました。また、これまで「Yu-na」の取り組みに参画いただいた3名の津和野の方々にもお話をいただきました。

全4回に分けて、開催レポートを毎週皆さまの元へお届け予定です。
第1回目となる今回は吉田氏の講演内容を、レポートと動画で皆さまにお届けします!

(株)地域ブランディング代表 吉田博詞氏が語る、今求められている観光とは?
ーはじめに

「今求められている観光とは?」というテーマで (株)地域ブランディング代表の吉田博詞氏にご登壇いただきました。吉田氏は広島県廿日市市の出身で、地域のファンづくりといった事業等に取り組まれています。昨年度は、津和野町も選ばれた観光庁の誘客多角化事業企画統括ディレクターとしても活躍され、「withコロナ時代のプロダクトのあり方」という観点で企画設計をされています。

 

津和野町が抱える6つの観光課題
ーwithコロナ時代の旅の変化とは?

新型コロナウイルス拡大により、旅のスタイルに大きな変化がありました。密を避けた「安心・安全」が旅の選択基準として重視されるようになり、自然体験型観光の需要が増加しました。また度重なる緊急事態宣言による移動制限により旅の回数は減少しましたが、1人当たりの客単価は高くなる傾向にあります。

ー津和野が抱える6つの観光課題とは?

吉田氏は、津和野が抱える観光課題は以下の6つであると述べられました。

①過去に比べ観光入込客数が減少傾向にあり、すぐに再生を目指すのは困難。
②宿泊客数は、コロナ拡大前から1/3の人数に減少している。
③外国人宿泊数はコロナ拡大により1,000人程度から100人程度と大幅に減少している。
④月別の観光入込客数を見ると、1月が非常に多くそれ以外の月とは大きく差があるため、平準化を図る必要がある。
⑤太鼓谷稲荷神社や道の駅シルクウェイにちはら等の主要の観光スポットはハード自体に魅力があるものの、リピートしたいと思わせる仕組み展開が必要である。
⑥津和野の近隣地域から観光客を呼ぶこと、1回のみではなく津和野に帰ってきたくなる仕組みづくりが重要である。

人が動きづらいwithコロナの時代だからこそ、津和野の魅力を再確認してもらう。そして、「津和野だからこそまた来たい」と思ってもらえるようなファンを増やす仕組みづくりが大切です。

 

選ばれる観光地に共通する”サステナブルツーリズム”とは?
ーサステナブルツーリズムとは?
昨今の旅のトレンドでもあるサステナブルツーリズムとは「現在と将来の経済的、社会的、環境的な影響を熟慮しながら、訪問客並びに、産業、環境、そして観光の受け入れ側コミュニティーのニーズに対処する観光」と国連により定義づけられています。分かりやすく言うと、「地域の持続性を担保しながら地域を応援してくれる方を増やす」という意味です。旅に参加すること自体が地域の理解であり、応援をしてもらうというストーリーが組まれた企画が昨今の旅のトレンドとなると吉田氏は述べられました。

ー選ばれる観光地になるために必要なサステナブルツーリズム
サステナブルツーリズムにはGSTC認証という世界的な認定組織があります。認定されている観光地は欧米の観光客からの需要が高まってるというのも昨今の旅のトレンドです。現在は、サステナブルには対応できて当たり前という時代となりました。そのため、今からの対応が必須です。対応できていなければ、観光客から訪問先の候補地として排除される要因にも成りうるほどです。

観光庁でも2020年に「日本版持続可能な観光ガイドライン」を発表されました。具体的に何を配慮すれば良いか等の基準が記載されていますのでぜひご参照ください。

では、具体的何を大事にしていけば良いのでしょうか。ここでは4つ挙げます。

1つ目は、コロナ禍以降、日常の生活クオリティを上げたい消費者のトレンドがあるという認識を持つことです。「Yu-na」では、ただの物見遊山でなく津和野での時間楽しむというスタイルを形にし、地域の持続性作っていける要素の形を作っていくものという認識イメージを持つことが重要です。

2つ目は、事業者のみでなく地域全体で観光のメリットを享受できる状態にしておくことです。地域の食材・自然・人などの資源を旅に絡めながら、津和野の方々にとってハッピーなものを作れるかがサステナブルツーリズムで期待されている流れの1つです。人にとってやさしい要素を津和野でも形にしていきましょう。

3つ目は、消費より大切なものは時間や人のつながりということです。実際に吉田氏が津和野に伺った際、温かくてまた来たくなる町だと思われたそうです。

4つ目は、津和野の方が培ってきた当たり前のことの伝え方を少し変えるということです。津和野で全く新しいことを始めるというわけではありません。津和野の方が培ってきた価値観に共感いただける方にお裾分けをし、応援団となってくれる方を増やすことで、関わってくれた方が幸せになるような流れを作ることが重要です。

 

津和野における具体的な3つアクション案
現在津和野では、観光動態や時代背景を踏まえて3つのアクションの準備を行なっています。

ーアクション① 高付加価値型の観光コンテンツ開発
「Yu-na」のアクティビティでは、単価が高くてもお客様に共感してもらい来ていただけるようなコンテンツを考案しています。地域内で調達されている商品を販売することで、地域の経済が回ることが狙いの1つでもあります。

ここで「Yu-na」のアクティビティを3つ紹介します。津和野の歴史と山の植物を熟知したガイドと一緒に早朝登山をし、頂上では、津和野食材を使った季節ならではの朝ごはんを楽しむ「つわの朝ごはん」、お茶生産者が直伝する美味しい煎茶の淹れ方レクチャーや、津和野銘菓と愉しむティータイム、お茶の飲み比べ、茶畑での映え写真撮影などを楽しめる「茶畑の中の”お茶テラス”で愉しむ煎茶とお菓子」、電動自転車に乗って津和野のかつての日常を描いた津和野百景図を巡る旅「津和野サイクリングsokoiko!」等。詳しくは、次回の記事でお伝えいたします。

ーアクション② 根強い津和野応援団とファン・リピーターの形成
訪問していただいた方の満足度を上げ、さらに友達や知人におすすめをしてもらうことで、コストをかけずにプロモーションが可能です。そして、四季折々の楽しみ方や期間限定のイベントを提供し、何度も足を運びたくなる仕掛けを考案しています。

ーアクション③ 地域商社機能の強化
「Yu-na」では、今後多くの産業と連携をしていく予定です。津和野への訪問は、関わりを持つきっかけに過ぎません。津和野のファンになってもらい、お取り寄せやふるさと納税等の利用につなげていただく、そしてまた津和野にきてもらう。このような流れを作っていくことが重要です。そして、たくさんの自業者様とのつながりが育めるような仕組みができているかが大事であると吉田氏は述べられました。

 

まとめ
「Yu-na」の取り組みの中で重要なのは、津和野らしさを皆様の共通認識にし、継続的に商品を販売できる仕組みを作り、長く応援してくださるファンを増やすことです。津和野は非常に魅力に溢れた町であることを伝えることができれば、withコロナという大変な時代も乗り越え、”行きたい町”に生まれ変わっていくチャンスとなるはずです。